朝一で注目すべきニュースを目にした。
『公園暮らしに「住所」認める 「実体ある」と大阪地裁』 大阪市北区の公園でテント生活をしている男性が、公園を住所と認めないのは不当として、北区長を相手に転居届の不受理処分の取り消しを求めた行政訴訟の判決で、裁判官は「原告のテントは生活の本拠としての実体を備えており、住民基本台帳法でいう住所にあたる」と認定。 →ニュースへ 現在、日本国内には約2万3千人のホームレスが存在する(2003年厚生労働省調べ)。そのほとんどが東京や大阪などいわゆる大都市の"隙間"で細々と生活をしている人々だが、彼らの主な居住地は公園。東京では新宿中央公園、代々木公園、戸山公園などが有名だが、そのホームレスの数は年々増えていっている。 昨年、代々木公園で撮影。代々木公園には無数のこうしたテントハウスが並んでいる。仮設的な住居と言ってしまえばそれまでだが、見た目こそブルーシートでできているが、骨組みは建築現場の足場で作られていたり、角材が使われていたり、構造がしっかりした住居も少なくない。 テント村の中には住民たちが団欒をするような青空団欒室なるスペースもあって、一つのコミュニティを形成している。しかし、縄張りや上下関係は厳しい。 一般の人たちには読み流されてしまうニュースかもしれないが、この国のスラムクリアランス、いわゆる「一方的なホームレス排除」を実践してきたニッポンの行政に対する司法からの制裁だ。テント村の住民らは今までは不法で公園内の土地を占拠してきたわけだが、果たして今回の判決が土地の所有権をも獲得するにいたるのか…。そこまでは無理だろうが、公園を生活の本拠と認めたこの日の判決は、自治体のホームレス行政にも影響を与える可能性があるだろう。(左の写真は新宿西口の地下トンネル内。最近撮影したもの。かつて多くのホームレスがこのトンネル内に寝泊りをしていたが、行政は何の予告もなくある日突然このような意味不明なベンチとも何ともいえないオブジェを作り、ホームレスたちの寝床を排除した。彼らのケアは何もないままに。) 参考までにブラジルではMST(Movimento dos Trabalhadores Rurais Sem Terra:直訳すると土地無し農村部労働者運動)という組織があります。南米、特にブラジルですすめられた農業の機械化・近代化等によって、余剰農村労働力として多くの土地無し農民が生まれたことに対抗し、1970年代末から、ブラジル各地で土地無し農民・労働者による土地占拠が始まりました。その後、全国的に組織された運動として1984年に結成されたのがこのMSTという団体です。 大土地所有者や国有の未使用の農地を占拠し、ブラジル土地改革院(INCRA)による払い下げ等により土地を獲得することが彼らの主な活動内容。現在、MSTには約150万人の人々が参加しています。 MSTのサイトへ>>>
by hayatao
| 2006-01-28 12:04
| お建築
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