カテゴリ:旅( 21 )
【ブラジル旅2007】ニーマイヤー巡り ニテロイ編01
今日はあまりに風が強くてモビットの竹中直人のようにネクタイが暴れました。
それでは、旅の続きを・・・

<12月29日>リオ

やってきましたリオ。戻ってきましたリオ。
いつ来ても、この地に降り立つと何ともいえない感情になります。
世界中どこに行ってもリオでしか味わえない感情です。

昨夜は、大渋滞でガレオン空港から市内まで3時間もかかってしまい、市内に到着したのが夜9時半過ぎ。早速友人たちと"Garota de Flamengo(フラメンゴの娘)"で大量に汗をかきながら、おいしい肉を満喫。
5年ぶりということで夜のリオに少々警戒し、カメラは宿に置いていったのでした。

翌朝8時半過ぎに宿を出発。
今日はリオ、ニテロイのニーマイヤー建築巡りです。
ブラジリアの牛で忘れかけていましたが、この旅のそもそもの目的はニーマイヤー氏生誕100年を祝うということでもあったのです。

b0020525_1351289.jpg
バスから臨むPraia de Flamengo(フラメンゴ海岸)。ちょー気持ちいい。


b0020525_14374640.jpg
同じくフラメンゴ海岸です。
リオの他の海岸の中でも、とりわけここのフラメンゴ海岸は、歩くよりも車で通る方が気持ちがいいです。
なだらかな環状ハンパ(ランプ)を潮風に吹かれながら走るのが最高です。コーヒーカップに乗っているかのよう。(バスは爆音を立ててジェットコースターのように走りますが。。それはそれで楽しいでス)


b0020525_169239.jpg
バスでPracaXVまで行き、船で今日の目的地ニテロイへ~!
この船からの眺めは大好きです。

・・・が、リオの空がとんでもないことに!!!!
街全体が薄茶色のスモッグで覆われているではないか!!!(写真では綺麗な色ですが)
ショック大きく、しぶしぶサングラス越しにリオの街を眺めることに。。


b0020525_16313783.jpg
ニテロイに到着。5年前と比べると、ニテロイの街がすごく綺麗になっていてびっくり。


b0020525_16334255.jpg
前方に見える白い物体が、今日の最初のお目当ての場所です。ちなみに、左側の背後に見えるのが、リオとニテロイを結ぶ全長15キロの橋です。オススメしませんが、どうしても車で行きたい方はどうぞ。


b0020525_16431315.jpg
港からはてくてく歩くこと20分。
ニーマイヤー氏設計のTeatro Popular(市民劇場。2007年3月竣工)に到着しました。
以前ここでも紹介しましたが、やっぱり見に来ちゃいました。


b0020525_16565340.jpg
まずはこのうなるようなプロポーションを外から見てみましょう。

<物件データ>
名称:Teatro Popular(ニテロイ市民劇場)
延床面積:約1000㎡
敷地面積:約17000㎡
総工費:1400万レアル(8億2000万円)


b0020525_172481.jpg
竣工当時と比べてだいぶ芝生が生えてきたようです。


b0020525_1731324.jpg
劇場自体は現在リニューアル中のため、正門は閉鎖中でした。
工事車両が入る仮設門より入るとこのような姿で目の前に現れます。
外構は・・・お金がなかったのでしょう。きっと。笑



b0020525_1762397.jpg
実は、劇場があるこのエリアは、ニテロイ市の戦略として"Caminho Niemeyer(ニーマイヤー通り)"という一大観光スポットを作ってしまおうという計画なのです。
市を挙げてニーマイヤーという一人の建築家の作品を後押ししているわけで、
言ってみれば地方自治体がパトロンになっています。
こんな話、今の日本だったら考えられません。

それにしても、中途半端なアスファルトといい、青々した芝生といい、怪しいものが飛び立つ滑走路のような感じですね。

b0020525_17593392.jpg
これが"Caminho Niemeyer(ニーマイヤー通り)"の完成模型。あくまで”完成予想”です。笑
現在2棟が既に竣工し、現在3棟目を建設中です。
全て竣工するのはいつになることやら・・・


b0020525_1823581.jpg
では、スロープを上って中に入ってみましょう。

建築(内部)への入り方の演出に重きを置くニーマイヤー氏にとって、
流れるようなスロープは欠かせない要素です。

個人的には、ニーマイヤー建築の醍醐味は内部への入り方だと思いますね。
そう、関取の土俵入りのようなものです。


b0020525_18135865.jpg
リニューアル工事中のため本来は閉鎖中なのですが、わざわざ足を運んできた観光客のために、ニテロイ市から派遣されたボランティアがガイドしてくれます。
僕が入ったツアーの案内人はいかにもカリオカなNatalia。観光系の大学に通う学生でした。
(片言の英語なら大丈夫だそうです。)


b0020525_1818816.jpg
劇場への入り口はこのフロアです。
さすがRC造という感じです。
ニーマイヤー氏の建築は柱を嫌うため、かなりの耐力が求められます。
壁厚もほら、こんなです。ごつー。
微妙に曲がったりしていても関係ないです。巨匠ですから。


b0020525_18182086.jpg
写真が悪いですが、劇場内部へはさすがに入れてもらえず、
スモークガラスの外より中を見たところです。
収容客数350人。

舞台前面の壁の色は黄色と緑そして白。
ブラジル国旗の色だとすぐに見当つきますが、青が見当たりません。
さて、どこに・・・

Nataliaが指差した先は・・・

b0020525_1920055.jpg
青い海です。
ニーマイヤー氏はそう表現したのだと。

うーむ。Viniciusの詩のような世界観じゃないか。


b0020525_18183620.jpg
ニーマイヤー氏は、いわずと知れた共産主義者で、ブラジルが軍事政権下にあった1960年代には、亡命という形でフランスへ渡り、フランス共産党に入党していたこともあるほどです。あのキューバのカストロ議長とも親交が深く、彼の誕生日に、ニーマイヤーが自身でデザインした彫刻をプレゼントしたという話は有名です。

そのニーマイヤー氏のスケッチがそのまま壁面になっています。
労働者たちが赤い旗を振りながら何かを訴えている絵です。

なぜタイルが中途半端で終わっているのかNataliaに聞いたところ、それも共産主義的なメッセージの証で、社会的な財産を平等な労働者全員で作り上げていくという意図が込められているとのことでした。

市民劇場という超パブリックな建築に、こうした個人的な思想を入れ込んでしまう。

ザ・巨匠だからなせること。
ブラジルには街宣車が走ってなくて良かったです。


b0020525_18184431.jpg
階段を下りて1階です。この螺旋階段も見事です。


b0020525_18185528.jpg
この辺のディティールはご愛嬌ということで。
こういう粗雑さがあるからこそ、ニーマイヤー建築は成り立っているとも言えるかもしれません。


b0020525_1819418.jpg
グアナバラ湾の先、遥か前方にはコルコバードのキリスト像、そして上の写真では切れてしまいましたがポン・ヂ・アスーカルが。
リオを知り尽くしたニーマイヤー氏だからこそ計算できた構図が広がっています。


b0020525_18191285.jpg
前方に見えるのは、元リオ州知事でニテロイ市に貢献した故人Roberto Silveira氏の記念碑です。

b0020525_18192342.jpg
見覚えある方も多いはず。以前紹介した、サンパウロのイビラプエラ公園にあるAuditorio(公会堂)にも同じものがありました。開閉式になっていて、建物の外に向かって舞台を開くことも可能です。最大で10,000人の集客が可能だと言っていましたが、どうせならここも芝生にした方が・・・。やっぱり芝生に寝て音楽を聞く方が気持ちがいいですよねー。


b0020525_18193278.jpg
劇場と外部をさえぎる黒ガラスに反射するリオの風景。キリスト像が逆を向いています。(ちなみに、リオのキリスト像はNYの自由の女神像と向き合っているという噂が昔からありますが、本当のところはどうなんでしょう?)


b0020525_18194174.jpg
「抜けるような青い空によって踊る裸のバレリーナ、さえも」
ちなみにバレリーナはデュシャンが描いたものではありません。

b0020525_18195057.jpg
この形、何に見えますか?もちろんニーマイヤー氏的には、裸の女性がうつ伏せになっている姿なんだろうけど・・・。
彼のスケッチがそのまま建築になっているあたりがすごすぎますね。
彼の事務所スタッフの苦労を察します。。


というわけで、本日1作目終了~。
この日はまだまだ続きますよー。

オマケ↓

b0020525_18195887.jpg
ニテロイのバスターミナル。劇場の隣にあるのですが、ニテロイのもう一つのニーマイヤー作品、現代美術館へはこのターミナルからバスで行けます。

100mほど続く単純な切妻屋根の建物なんですが、ここから発着する人で中はひっきりなしでした。

建築とはやっぱり人に使われて何ぼだよなぁ・・・
[PR]
by hayatao | 2008-04-01 02:20 |
【ブラジル旅2007】もう一つのブラジリア
もう春ですね~桜だ桜。花見だ花見。
今年でもうしばらく桜は・・・。

さて、今年2度目の夏を迎える前にブラジル旅の記録を終えなくては・・・。
今日はブラジリア2日目→リオ編です。

朝5時半に起床。昨夜はToropa de Eliteを見終わった後、色々と感慨にふけりながら眠ってしまいました。
今日は朝からTiagoプレゼンツの「本当のブラジリアを見せてやる」ツアーです。朝6時過ぎ出発~。

b0020525_14272350.jpg
中心部を時速100kmで駆け抜け、あっという間に郊外へ。20分も走ればこんな風景が広がっています。というか、この風景がひたすら続くだけ。笑。
虫取り網を振り回せば雲が取れそうな勢いです。

b0020525_159379.jpg
中心部から西へ80km程度行ったところにあるFazenda(農場)に到着~。
S.D.V.S.A 06402。はて?・・・おそらくこれは住所だと思われます。
ブラジリアの住所は、たとえばSCLS 202のように、数字とアルファベットの組み合わせで決まっているのです。

鍵がかかっていましたが、迷わず柵を乗り越えるTiago。
オイオイ、これは不法侵入ってやつじゃないのか?

b0020525_20575235.jpg
どうやらここのFazendaのオーナーと門番は知り合いらしく、顔パスなんだという。
車を降りて歩いてひたすら歩く、歩く、歩く・・・

b0020525_2058247.jpg
いつの間にかこんな草がボーボーに。この道でいいんだと言って聞かないTiago。
見た目はムーミン谷のようで気持ちが良さそうですが、足場が底なし沼のようにぬかるんでいて、普通に歩くと足が抜けなくなります・・・。
そう、つまり僕らはこの大草原をカンガルーのように飛び跳ねながら移動しているわけです。
もう自分たちが何をやっているのかわからなくなってきました。

その前に、明らかにこの道が間違っていると、この時に気付くべきでした・・・。

b0020525_19534342.jpg
(撮影Tiago)
草原のようなところにようやくたどり着き落ち着いたと思ったら、次はVaca(牛)の大群です。最初は可愛らしく草を食べていましたが、道を開けろといわんばかりに近づくと100頭あまりの牛たちが、一斉に僕らをガン見。
僕らが動くと目線だけが動いて、彼らは微動だにしません。

「無表情で睨むなよ!お、おまえら草食ってろよ!!」

今まで余裕をぶっこいでいたTiagoもさすがにビビッているようで、どうしたらいい?と聞いてくる始末。。
通り道を完全に塞がれた僕らは、仕方なく背中合わせになってゆっくりと牛たちを避けながら回り道です。

ちなみに、「あの牛は大人しいから人を襲わないよ」と後で門番の人に言われました・・・。
死ぬかと思った。まじで。。

b0020525_20581033.jpg
牛の大群から走って逃げること10分弱。なんとか小川までたどり着きました。Tiagoが途中蛇に襲われそうになってサンダルをなくしたため、小川の水の中をたどって先を目指しました。
ある意味、西表島のトレッキングよりもハード。。


で、ようやくたどりついたのがココ↓

b0020525_20581888.jpg
透明な水、赤土、どこまでも続く緑、宇宙色の空。写真ではその奥行きまで伝わらないのが残念です。
スケールが大きすぎます。

※ここはブラジリアです。

b0020525_20582542.jpg
周りはこんな感じです。

b0020525_20584023.jpg
最終目的地に到着~!その名は"Chapada Imperial(皇帝の滝)"。
イグアスの滝には遠く及びませんが、親近感を覚えるサイズの綺麗な滝です。

b0020525_2005017.jpg
「行きの道程が最悪だっただけに、ここはParaiso(楽園)だろ!?」と叫ぶTiago。
オイオイ・・・と思いながらも、滝に入ったら何もかも忘れてしまいました。

朝10時に男二人が滝で戯れる光景はさぞかし危険だったことでしょう。
でも、当然貸切でした。

b0020525_20583374.jpg
滝の上流にて恒例のカポエイラ撮り。下が滝だけにちょいと腰が引けてます。

b0020525_20585679.jpg
行きに思わぬ時間をとられリオ行きの飛行機が迫っていたため、Praisoにはあまりいることができず帰路へ。
その途中で見た木です。

なんか、すごくのびのびと、気ままに成長している気がしませんか?
アン・サリーさんの歌が脳裏を流れます。

b0020525_2059572.jpg
門番さんの家に最後ちょこっと寄りご挨拶。勝手に門を飛び越えて入ったにもかかわらず、とっても大らかな方でした。
自然も大きければ人も大きいですヨ、ここは。

b0020525_205912100.jpg
前方に見えるのが、今回、最高のアドベンチャーツアーを企画してくれたTiago氏。
ブラジリアで忘れられない思い出を作りたい方にはオススメです。

b0020525_20592914.jpg
おんぼろ車に鞭を打って、なんとかリオ行きの飛行機に飛び乗りました。
ズボンは赤土だらけ。
今思えばよく乗せてくれたよなあれで・・・。

上の写真は、ブラジリアで撮影した建築中のマンションです。
イカした工事シートでしょ?(Feliz Natal!=Merry Christmas!)

次回はいよいよ故郷Rio編です!
[PR]
by hayatao | 2008-03-25 03:06 |
【ブラジル旅2007】ブラジリアの白昼夢
ここ3週間近く、公私共に3倍速で走っていたため、更新が遅れてしまいました・・・。
そのことについては、いずれここでも書きたいと思いまーす。

では、忘れないうちにブラジル旅の続編を書いておかないと。。

<12月27日>サンパウロ→ブラジリア

b0020525_0385698.jpg
お昼の飛行機に備えてフェイラ(市場)でパステル(パイ生地の中にチーズや肉などが入っている食べ物。ブラジル人はスナック感覚でこれを食べます)で腹ごしらえ。
やっぱこのサイズとこの食感ですね。tamanho japonesでは満足できません。
日系人が作るパステルはどこも旨いというのがブラジルでは定説です。

ちなみにこれでR$2.5(150円)程度。


b0020525_7511145.jpg
サンパウロ・コンゴーニャス空港に到着~。
今回は時間が限られていたの国内の移動はバスを断念しエアパスを利用。
TAMのエアパスなら日本で購入可能デス。

ちなみにTAMは今やVARIGブラジル航空を抜き、ブラジル最大手の航空会社です。
ORGULHO DE SER BRASILEIRA(ブラジル(人)であることの誇り)と機体に思いっきりかかれてあります。
・・・ブラジル人らしい。


b0020525_7512528.jpg
上空から望むサンパウロです。
・・・ジェットストリームを聞きたくなります。

ちなみに、サンパウロ都市圏の人口は東京、メキシコに次いで3番目の人口です。


b0020525_7514634.jpg
飛行機で30分も行けばこんな風景が眼下に広がっています。

・・・地球は丸かった。


b0020525_7515416.jpg
幹線道路がまず敷かれ、それに沿って集落が形成され、人口が増えて町となり・・・
気分はもうシムシティのプレイヤーです。

こんな直線的な幹線道路、日本では北海道くらいしか見当たりません。


b0020525_752131.jpg
Terra Rocha(赤土)と緑、そしてオレンジ色の屋根瓦のコントラストに見とれてしまいます。

本城直季風に撮ってみました。なんか嘘っぽく見えてきた・・・。笑


b0020525_7522033.jpg
ブラジリア空港到着~。大国の首都のわりにコンパクトな空港です。
でも、本来はこれくらいのサイズの方が空港全体を把握できてイイですね。

ブラジリアらしく、窓は丸窓です。異国情緒、いや、異星情緒をかき立ててくれます。
ちなみに、左の黒いスーツ姿のおじ様はMr.Smithではありません。


半年間同じ部屋で暮らしたAmigao(マブダチ)、Tiagoと空港で再会。おんぼろ車でさっそく彼の家へ。

b0020525_7523280.jpg
ドドーン。プール付一戸建て。


b0020525_7525097.jpg
中はこんな感じです。
彼はここにテキスタイルデザイナーのお母さんと、大学生の妹と3人で暮らしています。ちなみに、彼はフリーのジャーナリストです。


b0020525_753166.jpg
彼の家はブラジリア中心部から15分程度車で行ったCondominio Fechado(閉鎖型コンドミニアム。アメリカによくあるゲーテッドコミュニティです。)にあります。こういったコンドミニアムがブラジリア周辺にはたくさん点在しています。
Tiagoによると、中にはファヴェーラ(スラム)さえもこういったCondominio Fechadoのシステムを模倣していて、ちゃんと門扉があってそこには当番制の門番がいるんだとか。それをファヴェーラと呼ぶかどうかは別として、コンドミニアムの集合体が町の一部を形成してしまっている点もブラジリアの特徴の一つですね。

それにしても、もし、Jane Jacobsがこのような状況を見たらどう思うでしょうか。


b0020525_7531519.jpg
荷物を置いて、シャツを脱ぎ捨ておんぼろ車に乗ってPlano Piloto(ブラジリアの中心部)へ。前方に見えるのが中心部です。ちなみにこの道は滑走路ではありません。。。


b0020525_7532561.jpg
中心部に到着~。
さて、ここはどこでしょう?



b0020525_753333.jpg
ドドドーンとニーマイヤー3連発です。
そうです。ここです。以前も紹介した”Museu Nacional Honestino Guimaraes(国立博物館)”です。
やっぱり見に来ないわけにいきません。


b0020525_7534348.jpg
内部を改めてどうぞ。2層目のスラブは吊構造になっています。
ニーマイヤーはその曲線の造形美が有名ですが、その造形を引き立てる照明、光の当て方も巧みです。この博物館の内部は、写真左のお皿状の照明装置から光が天井に反射し、半球の立体感を強調させています。


b0020525_754171.jpg
博物館から省庁が並ぶ中心軸を望みます。右側にちょこっと見えるのがかの有名な国会議事堂です。


b0020525_7535026.jpg
これぞ天空へと続く回廊。ドラクエⅤも及びません。
土星か!


b0020525_754969.jpg
反対側です。中途半端な大きさの水溜りがクレーターに見えて仕方ありません。
それにしても本当にブラジリアは空が広い。


b0020525_7541763.jpg
・・・5人の家族はこの後、光の中へ消えていきました。



b0020525_7542737.jpg
真昼間から超常現象を目の当たりにして興奮気味の僕とは正反対に、Tiagoはいたって冷静。でも決して早く行こうぜと文句を言わないあたり、彼は僕が何を見たいのかを知っている。

b0020525_7543793.jpg
実は、この建物で一番感動したのはこの扉。直線にも斜めっているようにも見えるこの扉。実際はほんの少し曲がっていました。それにしても、ブラジルでもこんな施工が出来るのかと感動。


b0020525_7544625.jpg
またこの扉の開き方がスタートレックの宇宙船みたいでカッコいいです。


b0020525_7545584.jpg
外観は遠目から見るとツルツルしているようですが、実際近づいてみるとザラザラと表現したほうがいい仕上げになっています。こういう仕上げになるとわかっていても、真っ白な曲面を作り続けるニーマイヤー氏はやっぱり巨匠です。


b0020525_75576.jpg
隣に出来たBiblioteca Nacional Leonel Moura Brizola(国立図書館)。もうオープンして2年近く経つと言うのに、中に入れる本が予算不足で購入できず使われていません。入れませんでした。

...This is the Brazil。

b0020525_7551598.jpg
ブラジリアと言えば、僕の中では青い空とこの赤土が染み出たコンクリートです。


b0020525_755235.jpg
雑誌に出てくるようなほかのニーマイヤー建築は、もう何度も見たので今回はすべて省略。
唯一まだ見たことがなかった屋外劇場へ。


b0020525_7553283.jpg
劇場といっても、一枚の壁が寝そべっているだけの舞台ですが・・・。
この曲線がこれまた綺麗でした。。

b0020525_7554427.jpg
何省か忘れましたが、省庁の縦型ルーバー。デジタルっぽい外観になっていますが、実はめちゃめちゃアナログ。
日本ではデザイン的にルーバーがよく使われますが、ブラジルではその気候柄、ルーバーは必須です。これでだいぶ暑さが凌げます。

b0020525_7555259.jpg
中心部の商業ビルには"Boas Festas(よいパーティを)"の文字が。日本のデパートが"謹賀新年"と垂れ幕を架けるのと同じ感覚でしょう。多分。


b0020525_756168.jpg
本日の締めは、やっぱりココ。笑
Lulaブラジル大統領の公邸です。といっても手前のツリーハウスに住んでいるわけではありません。
遥か前方にうっすらと見えるのが彼の家です。
ちなみに柵らしい柵はなく、車で普通に入れてしまいました。。


b0020525_756962.jpg
そして今宵は、彼がどうしても見ろというので、ブラジルで去年最も話題になった映画"Tropa de Elite"を見る。つい先日、ベルリン映画祭で金熊賞を受賞したした映画です。

日本でも公開間違いないと思われるので敢えてここではあまり書きませんが、City of Godという数年前に大ヒットしたブラジル映画とは比べ物にならないほどリアルなブラジルの矛盾した世界を表現しています。演出と編集にあまりお金をかけていないだけに、ストレートに現実を突きつけられる映画です。
もうちょっと知りたい人はこちらでもどうぞ>>>

え?そりゃもちろん見たのはピラータですよ。笑


というわけで、ブラジリアは1泊2日だというのに、映画でたった1日の夜をすごしました。
なんて贅沢。ちなみにTiagoは映画の途中で寝やがった・・・
[PR]
by hayatao | 2008-02-26 02:24 |
【ブラジル旅2007】ブラジル人に翻弄させられた1日
前夜はクリスマス。
時差ボケですっかりロベルト・カルロスのクリスマスショーを見逃したショックで今日は朝早く起床。以前勤務していた市役所の同僚たちと5年ぶりに再会すべくいざUSP(サンパウロ大学)へ。

b0020525_1373229.jpg
ここ周辺はCidade Universitariaといって、正に町全体が大学な地区です。ちなみに大学と言っても構内には普通に路線バスが通ってます。FAU(都市建築科)校舎以外来たことがなかったので、当然迷いました。。


b0020525_1512969.jpg
今日のお目当ては、ここの美術館MAC USP(Museu de Arte Contemporanea da Universidade de Sao Paulo)にて、FAU図書館所蔵のニーマイヤーのスケッチが公開されるというので、向かったわけですが・・・


b0020525_1574848.jpg
オイオイ・・・休みかよ。昨日電話して今日はやってるって言ったじゃんかよ!!しかも、同僚たちは約束の時間から1時間過ぎていると言うのにまだ誰も来てない・・・。そのうちの一人に電話すると、仕事先のFavelaで大火事があって急遽仕事してるって言うじゃないか。オイオイ、早く言えよ・・・。

でもま、こんなこと、理由は何にしてもブラジルでは茶飯事です。しかも35℃を超える炎天下。
怒る気力なんて出てこないデス。

そんなわけで、開かずのMACの前で1時間くらい待ちぼうけ。
ようやく同僚の一人Fernandaに車でピックアップされ、どこでも好きなところに連れて行ってあげるというので、ニーマイヤー関連でparques do Ibirapuera(イビラプエラ公園)のAuditorio(公会堂)へ。


b0020525_21324100.jpg
ここは2005年に竣工した日比谷公会堂、いえ、イビラプエラ公会堂です。


b0020525_218318.jpg
全体像です。ニーマイヤー=曲線とイメージされる方が多いと思いますが、ここはピラミッドのようなリニアな外観です。左側に見える岡本太郎の絵に出てきそうな赤い物体部分がエントランスです。


b0020525_2201311.jpg
エントランスです。が、やはりここも今日はお休み・・・。「日本からわざわざ見に来たんだから見せてくれよ」作戦は通じずでした。。数日前にMASP(サンパウロ美術館)で窃盗事件があっただけに警備は神経質になっていたみたいです。
上の写真は同僚が撮ってくれたものですが、ニーマイヤー建築をデジカメのAUTO機能で撮るとこんな風に色が飛びます。これもこれであり?


b0020525_2222531.jpg
エントランスの裏面です。赤い扉が目に入ると思いますが、ここはライブやコンサートなどがあるときは開放されて、芝生から鑑賞できる仕組みになっています。


b0020525_224318.jpg
こんな感じで。真っ白な壁面が非常に贅沢です。
ここにプロジェクターを当てたらとんでもないことになりそうです。。

ちなみに、お客さんがみんなおとなしく座っているのはオーケストラによるクラシックコンサートだからだそうです。(同僚談)


b0020525_2271128.jpg
中に入れなかったので、同僚が同情して内部の写真を送ってくれました。
す、すごい。インテリアはやっぱりカーブなんだ。な。


b0020525_2281740.jpg
Auditorioを離れて、公園内を散歩。ここもニーマイヤーによるデザインです。普段はローラーブレードやスケボーで遊ぶ子供たちであふれている空間も今日はまばら。


b0020525_233275.jpg
そんなところに、なんと野球している人たちが!!!しかもちゃんとグローブを持ってやってるじゃないか!リオ日本人学校時代、日系人チームと対抗戦をしたことはありましたが、まさかこうやって公園でやられていたなんてビックリです。野球をやっているという同僚の彼氏(非日系ブラジル人)曰く、だんだんメジャーになってきてはいるけど、まだまだ日系人がやっているスポーツと言う感じはするね、ということでした。ちなみに、野球ブラジル代表選手はほとんどが日系人なんだってさ。


b0020525_2375432.jpg
同僚がぜひ連れてきたいと言っていた公園内にある養殖場へ。
Manequinho Lopesとは、昆虫学者兼ジャーナリストで、1920年代からこの公園付近を整備した人らしいです。


b0020525_2573957.jpg
ところでなぜ同僚がここに連れてきたかったかというと、この養殖場はあの世界的ブラジル人ランドスケープデザイナー(造園家?)、ブルレ・マルクス(Burle Marx)氏によるものだったからです。ちなみにこのイビラプエラ公園自体もニーマイヤー氏とマルクス氏が共同で計画したものなんです。


b0020525_323399.jpg
で、ここ、養殖場と言ってもカキや真珠は置いてません。
サンパウロ市内にある公園へ植物を移植するための養殖場なんです。同僚が色々と説明してくれたのですが、植物には明るくないのでよくわからず終い・・・。


b0020525_3345720.jpg
植物園を出てまたまた散歩。で、またまた見つけました、変なもの。
ザ・作り付けピンポン台。
・・・この親子、ネットも張らずにプレーし続けてました。シュールすぎます。
ブラジルではサッカーゴールにもネットを張っていないものが多いですが、それと同じ感覚なんでしょう。


b0020525_341262.jpg
昼飯はShopping Santa Cruzのブラジル家庭料理屋チェーン店へ。
これだけ食べて5年前はR$15。でも今はR$25。・・・食べ物の物価は特に上がった気がします。


b0020525_3445365.jpg
夜は同僚で親友のEdu(写真左)と共に、5年前に1年間滞在したサンベルナルド・ド・カンポ市(通称:サンベル)へ。サンベルの骨董通り、Av. KennedyのBar"Pharelo"へ。市役所の同僚数人と、何から何まで教えてくれた上司Wagner(右)が駆けつけてくれた。彼が離婚したことは知っていたが、現恋人の市役所のインターン生(年の差25歳)を連れて来たことにはびっくりした。笑
平日だったにもかかわらずみんな朝の3時まで付き合ってくれて、最後は酔っ払ってしまい涙止まらず。
ほんと、好きだわぁブラジル人のこういう熱さ。
特に車でサンパウロまで送り迎えしてくれたEdu&Camilaカップルには心から感謝。


それでは今日の一品。

b0020525_46503.jpg
"ジャッカ"です。多分日本にはないと思いますが、ブラジルで売っているフルーツで、一般的な長さは30~60cm、重さは10~20kgと巨大なフルーツです。甘酸っぱくて美味しいですヨ~。ちなみにこのジャッカはイビラプエラ公園の中で普通に生えていたものです。
[PR]
by hayatao | 2008-01-19 04:16 |
【ブラジル旅2007】思わぬクリスマスプレゼント
b0020525_7532426.jpg
クリスマス当日、朝9時のAv.Paulista。恐ろしいほど人がいません。正にお正月の東京と同じですね。お店もBanca(キオスク)も何もやってませーん。やっているのはPadaria(軽食屋)のみ。異様な静寂です。

b0020525_7544068.jpg
地下鉄もほら、この通り。人いねーー。少々身の危険すら感じます。けど、ここはさすがのサンパウロ。ちゃんと電車は来ます。


そんなクリスマスの日、僕はどこに行ったかといえば・・・

b0020525_7551526.jpg
ココです。これだけでわかったあなたはマニアです。


b0020525_7571645.jpg
コレでお分かりになる人も多いと思います。


b0020525_7581018.jpg
(上の白黒写真:書籍"Oscar Nimeyer em Sao Paulo"より抜粋)

そうです。オスカー・ニーマイヤーによる1962年の名作集合住宅、Edificio Copan(コッパンビル)です。
昨日友人の伝で知り合いになったMさんがこのアパートにお住まいということで、早速お邪魔させていただきました。外観は何回も見に来ましたが、中に入るのは初めてです。念願叶い、朝から大興奮です。
<物件データ>
名称:Edificio Copan
住戸数:1,160戸
住人数:5,600人
延床面積:120,000㎡
各住戸面積:26㎡~350㎡
構造:鉄筋コンクリート造
階数:32階建て(最大高さ:140m)
住所:Avenida Ipiranga, 200- Centro, Sao Paulo

b0020525_11172636.jpg
ちなみにこのCOPAN、ニーマイヤー氏自身は氏の作品としてはあまり認めていないようです。
というのも、もともとこの住宅は、 Companhia Pan-Americana de Hoteis e Turismoという会社からホテルとオフィスの複合建築物を依頼されて設計されたもので、オリジナルの設計からはかなり変わってしまったものが今の姿だというからです。建築家の仕事としてはよくある話ですが、Copanがここまで有名になってしまった今、ニーマイヤー氏も中々「これは自分の設計ではない!」と言うのは難しいところじゃないでしょうかね。

オリジナルの面影は、上の写真のような70を越える1階の店舗を見れば伝わってきますね。写真ではあまり伝わりませんが、その1階は自然のスロープを生かしたつくりになっていて、坂の多いサンパウロの街らしい集合住宅ですね。

b0020525_10321347.jpg
うん?100?これはもしや・・・


b0020525_9355712.jpg
そうなんです。これはブラジル住宅美術館とサンパウロ州文化局が、12月15日に100歳を迎えたニーマイヤー氏を記念して、サンパウロ市内の100の名作建築物をセレクトしたプロジェクトで、このCOPANももちろん選ばれています。

b0020525_7595371.jpg
1階にはこんな案内図があります。入口はブロックAからFまで。一つの集合住宅といっても、ブロックによってかなり家賃が違います。ちなみに最も高い最上階は分譲価格で1億円以上するそうです。


b0020525_85471.jpg
アパートの方位は全体像はこんな感じです。
これではちょっと説得力に欠けるので、google mapでも見てください。
→google mapで見てみる


b0020525_9204142.jpg
これは西側の住戸からの眺望です。西日を防ぐために深いルーバーが建物の表情を特徴付けています。この水平方向のルーバーが建物全体の曲線を強調する仕掛けになっています。実は窓を開ければこのルーバーに出ることができるみたいです。でもかなり恐いよなぁ・・・


b0020525_12285529.jpg
一方、こちらは東側のファサードです。約3mピッチでグリッド分けされ、一つ一つのマスには風と雨を防ぐ穴あきブロックがスクリーンとして積み上げられています。手前の螺旋階段は5年ほど前にリフォームされました。


b0020525_12342261.jpg
中から撮ったものです。開口部とスクリーンの間には30cmほどの空間が設けられています。住人Mさんによると、このスクリーンのおかげでスコールなどの雨が降った時でも、そんなに雨が入り込んでこないようです。でも、この狭い空間の掃除は恐くて出来ず、掃除屋さんに頼んでいるとのことです。


b0020525_12371310.jpg
走り書きしたMさん宅のプランです。ここは一人暮らし用の間取りですが、十分すぎる広さです。特徴的なのは、窓際にCOZINHA(台所)がある点でしょう。ベッドも窓際に置いてあります。参考までに聞いたところ、家賃は40000円弱とのこと。

日本の家のように玄関スペースはありませんが、玄関ドアの脇に天高いっぱいのシェルフを置くことによって、外部の人が訪れても部屋の内部が見えにくくしている点などはMさんのセンスの良さが伺えます。普通ブラジル人の家はあんまりこういうことまでしないです。予め収納が設置されていないだけに、この空間の使い方は住人に委ねられています。


b0020525_12441155.jpg
その窓際にある台所です。Mさんはここに洗濯機や物干しスペースなども設けていました。スクリーン越しにサンパウロのスカイラインを見ながら料理できるなんてステキです。ちなみに、夜景はほんとにすばらしいということです。


b0020525_12455797.jpg
ベッドスペースです。スクリーンがちょうどよい曖昧な目隠しのようになっていて、普段はあんまりカーテンを閉めないんだそうです。ベッド上のペンダントライトはMさんが取り付けたもの。お洒落です。

最初は少しだけお邪魔させていただく予定が、お昼ごはんをご馳走になり、さらにMさんご自慢のビジオケ(ビデオカラオケ)が登場!話していて日本好きなのはわかっていたのですが、聞くところによると、藤井フミヤが大のお好みというじゃないですか!!ブラジル人でフミヤ好きは初めて見つけました。夜明けのブレスが出るかぁ?と思ったが、ビジオケはテレサ・テンさんや長渕剛、谷村新司でした。

まさかコッパンでテレサ・テンを聞くことになろうとは・・・笑。
でも、これが意外とマッチするんだ~。

オマケにこのCopanとほぼ同時期に建てられた日本の高層集合住宅でも・・・

b0020525_1139576.jpg
『晴海高層アパート(日本住宅公団+前川國男、1958年竣工)』
日本の戦後集合住宅の礎を築いたといわれる名作は、残念ながら1997年に取り壊されてしまいました。

いまだ住人のみならずサンパウロ市民からも愛され使い続けられているCopan。
一方、団地再生という大義名分で一方的に取り壊されてしまった晴海高層アパート。
二人の巨匠が手がけた名作と言われるこの二つの集合住宅は、同時期に建てられながら全く違った道を歩むことになったわけですね。
さて、文化的に豊かなのはどちらでしょうか?


というわけで、Mさんにはとってもお世話になりました。
ブラジル人のこういうホスピタリティと言うか、面倒見のよさはほんとに見習うべきところです。自分にとっては最高のクリスマスプレゼントになりました。



クリスマスでどこもやっていないため、夜は友人宅にてお友達たちとクリスマスパーティをすることになりました。僕は昨日市場で買ってきたベテハーバ(ビーツ)の担当。実は大好物。

b0020525_14455981.jpg
日本だと高価なビーツもこっちではレストランに行けば必ず置いてある物です。以前の職場では、ブラジル人からはよく「食べるものに困ったら栄養価の高いベテハーバだけでも食べなさい。」とよく言われていました。


b0020525_14485368.jpg
1時間茹でると皮はスルリと剥け、柔らかーくなりました。この色がこれまた綺麗なんですね。


b0020525_1450842.jpg
今日のメインディッシュはムケッカ!友人が作るムケッカは並みのレストランよりも絶対に美味い!!日本じゃこんなにおいしく作れないー。何が違うんだろ?


b0020525_1453180.jpg
友人からのサプライズはマラドーナ公認ワイン。その名も『マラドーナの血!』(嘘)
当の本人のような灰汁の強さはなく、すごく飲みやすいアルヘンチーナワインでした。ごちそうさまでした!



それでは、今日の一品。

b0020525_15145877.jpg
セントロ付近のバス停です。こういう形のバス停が市内ではちょこちょこと見られます。単純な作りなんだけど、微妙なカーブがカッコいい。
[PR]
by hayatao | 2008-01-11 08:15 |
【ブラジル旅2007】市営市場とある家庭のクリスマス
悲しいかな、一昨日もう帰国しちゃいました・・・。
気温差30度。日焼けした腕の皮がポロポロ落ちていくのを見て、
「ああブラジルが散っていく・・・」と、おセンチになっている今日この頃。
全部皮が落ちちまう前に、早速更新!

b0020525_2401276.jpg
今日は食料買出しのためにサンパウロの市営市場(Mercado Municipal)へ。1933年に建てられたこの建物は、何だかヨーロッパの駅舎のような佇まいです。

b0020525_2521265.jpg
今となっては市場とは思えないほど綺麗な空間ですが、友人によると、かつて60年代には市が老朽化のため取り壊しを検討したようですが、経営者と常連客らが猛反発したため取り壊しを撤回したということです。

b0020525_2484342.jpg
現在は2004年に大幅にリノベーションされて2層構造になり、2階にはレストランが軒を並べています。市場内の通りにもそれぞれ通り名が付けられていて、すっかり観光名所になっています。

築地もさ、一方的に移転するんじゃなくてさ、こういう解決策はないものなのかい?石原さんよぉ。

b0020525_2571887.jpg
その市営市場の隣の小さな市場で見つけた台車。愛着湧くなぁ。
さすがに築地のような朝焼けの道路をウィンウィン動くコーヒーカップのようなあの乗り物はありませんでした。



今日はクリスマスイブ。カトリックの国であるブラジルにとっては、お正月みたいなもの。
昔働いていた市役所の上司Sさんのおうちへお呼ばれしたので行って来ました。

b0020525_314289.jpg
クリスマスの主役は恋人たちじゃない!やっぱり子供!!
上司の孫、Rafa君。2歳。エレキギターを披露中です。いくら騒いでも、叫んでも親たちはあまり怒りません。そういう大らかさが感情豊かな大きな人間を育てるのです。

b0020525_322536.jpg
上司S。日本語はしゃべれませんが、谷村新司と堀内孝雄好きというイカした上司。自分にとってはブラジルの親父みたいなもん。どこの国でも孫は目に入れても痛くないようです。

b0020525_353521.jpg
Rafa君は今日は一体いくつのプレゼントをもらったのでしょう。ブラジルのクリスマスプレゼントはやたら大きいものが多い気がします。見た目勝負?

b0020525_372752.jpg
日本ではクリスマスといえば骨付きチキンですが、こっちではカボチャ!(・・・これが一般なのかどうかは知りません。)さらに奥にはタラのチャーハンとラザーニア、極めつけは僕のためなのか手巻き寿司とマグロのカマ、上司Sが作ったうどんまで出てきましたー。

b0020525_395739.jpg
これはカボチャじゃないです。ブラジルでは一般的な”ビール腹”です。ちなみに彼は上司Sの元妻の旦那さん。上司Sの家族だけかと思ったら、現在の奥さんもいるし、元奥さんとその旦那さんもいるし・・・日本ではとても理解しがたいクリスマスです。いやぁ、ブラジル人にとってのフェスタ(パーティ)の本質を考えさせられました。お、奥が深い。

b0020525_314122.jpg
今までブラジルでクリスマスにTVを見たことなんてなかったので気付きませんでしたが、イブの夜中はずーっとバチカンのミサの模様を放映してました。さすがカトリックの国。日本人の僕らにとっては、正月の除夜の鐘に他なりません。


それでは本日の一笑顔。

b0020525_316367.jpg
妹のbiaです。これぞ”ザ・ブラジレイラの笑顔”でしょ?初めて出会ったのが13歳の時。あれから5年、、、妹には彼氏ができていました・・・。まさかその彼にリオでお世話になるとは。。「次会うときはRafaのような子供ができているわよ!」とウィンクされました。・・・。


夜中2時まで飲み食べ歌い・・・時差ボケと戦いながらでしたけど、家族だか親戚だかよくわからないけど笑、とにかく温かい人たちに囲まれて過ごした一生モノのクリスマスでした。
Sさん、ほんとうにgrande abraços!!!
[PR]
by hayatao | 2008-01-08 03:28 |
【ブラジル旅2007】13時間遅れで新年明けました!
b0020525_1515044.jpg
新年、明けましておめでとうございまーす!
新年はリオのコパカバーナ海岸で、あふれる人たちにもみくちゃにされながら新年を迎えましたー。5年ぶりのリオでの年明けでしたが、ここの雑踏の中で新年を迎えられたことに感無量です。
今回の旅の詳細は帰国してからまたレポートしますが、もうネタが満載です。
でも、ハプニングがあるからこそこの国は楽しいんだ、と改めて思います。

それではみなさん、今年もよろしくお願いいたします。

13時間遅れの裏側の国より。
hayatao
[PR]
by hayatao | 2008-01-02 15:13 |
【ブラジル旅2007】サンパウロの骨董通り
2日目にして既に更新が遅れました・・・。
それもそのはず、色々なことがありすぎます。

それでは2日目の出来事をダイジェスト版で。

b0020525_19104153.jpg
朝飯はなんと麦飯のブレンド米と味噌汁!いや~、毎晩フル稼働で酷使する胃と腸にはとっても優しいですね。助かってますMさん。

b0020525_19123323.jpg
近所の通りで週に1回開かれるフェイラ(青空市場)へ。青果品から魚、肉、軽食屋さんまで何でもあります。そこで見つけたこんな素敵なパッケージの野菜。採れたものをただ並べて売るのではなく、売ろうとする心意気が感じられます。

b0020525_19171051.jpg
サンパウロのオフィス街、Av.Paulistaを散歩。FIESPのビルにはNATAL(クリスマス)のデコレーションが。ちなみにこのビルは、斜線でこのような形になったのではありません。

b0020525_19233341.jpg
Av.PaulistaにあるBradesco銀行のクリスマスデコレーション。ここも毎年スゴイそうです。赤い兵隊がちょっぴり暑そう。

b0020525_19261750.jpg
Av.PaulistaからR. Augustaを下って、サンパウロの青山骨董通り、R. Oscar Freireへ。この通りに入ると、ガラっと通行人の客層が変わり、お金持ってそうな人たちばかりです。ブラジルのイケているブランドから、日本でもお馴染みのブランドまで競うように軒を並べています。特にゲートや入口があるわけでもないのに、ここまで通行人の層が変わること自体がとても不思議です。写真は、Melissa(靴屋さん。日本にも入ってきてます。)のサンタクロース。

b0020525_19332588.jpg
Replayというブランド店の前はこんなんなってます。プチ日本庭園。赤い錦鯉が泳いでいたので、かなり力入れてます。ちなみにこのブランド、日本とは一切関係ありません。

b0020525_19361264.jpg
最近渋谷にも出店したOsklenにてある物を購入し、本日のメインエベント。Isabela Capetoのサンパウロ直営店へ。見た目はシンプル。でもかなり斬新な店構えです。

b0020525_19393179.jpg
なぜって、ファサードがこんなですよ!あまりにファサードっぽくなかったので、最初戸惑ってしまいますが、ちょい見せな今夏のコレクションたちこそがIsabelaさんが主張する魅せ方。ガラスのショーウィンドウはもう古い!デス。入口は右手の竹やぶに囲われた細道を通って中に入ります。撮影不可だったのが残念ですが、陳列された商品も今夏のコレクションのみで、余計なものは見せない主義が貫かれています。店員さんの接客も他のお店とは違ってとっても◎。こんなところでもIsabelaさんの人柄が表れている気がしました。さて、問題の洋服の値段は・・・ここでは書きませーん。でも日本より安いよ~

それでは今日の一品ならぬ、今日の一店。
b0020525_19485788.jpg
LIVRARIA DA VILA』本屋さんです。小説からデザイン系書籍まで何でも揃ってます。何がすごいってお店のサイン。型枠作ってコンクリートで作ってます。超肉厚なサインに思わず見とれます。

b0020525_20311399.jpg
エントランスは可動の本棚で仕切られています。お店が閉じられた状態が見てみたいですが、よく考えられたデザインです。まさか本棚がそのまま外壁になっているのでしょうか。いや、さすがにそんなことしたら翌朝本が全部なくなっているな。。

b0020525_20362336.jpg
そのLIVRARIA DA VILAの近くで見つけた道端の椅子です。うん?どっかで見つけたデザイン?カンパーナス兄弟?いやいや、これはオリジナルでしょう。

b0020525_20573836.jpg
それでは、これからブラジリアに行ってきます!!やばい時間がなーい!!!
[PR]
by hayatao | 2007-12-27 20:59 |
【ブラジル旅2007】サンパウロ到着
b0020525_13512544.jpg
いよいよサンパウロ・グアルーリョス空港に到着!
飛行機から出てすぐ、5年ぶりにブラジルの空気を鼻いっぱいに吸い込む。
・・・この匂いを吸うとようやく着いたんだという実感がこみ上げ、と同時に26時間のフライトの疲れが一気に吹き飛びます。
今回はドンキホーテ並みの荷物量と種類で税関が心配でしたが、繁忙期のこの時期、空港の職員はまったくやる気なしです。いやーそんなそっけない態度待ってました。素敵!!

異例の早さの入国&友人のブラジル人Rは案の定遅刻のため、早速空港で待ちぼうけ。
理由はお決まりの「すっごい渋滞なの~。もうちょっとだけ待ってて。」

・・・ほいほい。もうおれはブラジルモードに切り替わっているのでそんなの朝飯前だよ。

というわけで、5年ぶりのブラジルは、仕事はやる気なし&時間にはルーズというブラジル人の
典型的な国民性に得をしたんだか損をしたんだかよくわからない幕開けで始まりました。
で、結局1時間後に到着した友人Rの車でサンパウロ市内へ。

ここから興奮しすぎて全く写真撮らずです。(略)

昼飯をR宅近所のパダリアのx-saladaでおなかを満たし、サンパウロ滞在中にお世話になる友人Nさん宅まで送ってもらう。築年数は結構経っているにもかかわらず、愛情を持って使われている建築のためか、とっても気持ちがいい家です。こういう建物の使われ方、日本、特に東京ではそうお目にかかることはできませ。ブラジル人の愛情(carinho)は人に対しても物に対しても変わることはありません。

ここから興奮しすぎて全く写真撮らずです。(略)

近所のパダリアで本日早くも4食目。コレステロールなんて関係ね。

b0020525_13514941.jpg
適度に散歩。そこで見つけたのこんな家。相続税の問題でこういう結果になったのでしょうか。それとも不法占拠していたのがばれてしまい、半分削り取られてしまったのでしょうか。いずれにしても、真っ二つに切り取られたこの住宅。中の間取りがかなり気になります。トイレが半分になっていたらもうそれはアートです。

続いて徒歩でサンパウロのウォール街、Av.Paulistaへ。通り沿いに設置されたクリスマスのイルミネーションに驚く。真冬だろうが真夏だろうが、イルミネーションはやはり綺麗なものですね。歩道の一部がタイル仕上げではなくてモルタル金ゴテ仕上げでツルツルになっていて、サンパウロのブレーカーたちがダンスをしていました。「スケートボーダーやブレーカーたちの出現はその街の成熟度のひとつのバロメーターである」と誰かが言っていたことを思い出しました。

その後眠くてあんまり覚えてません。(略)

それではお終いに本日の一品。

b0020525_13521146.jpg
『平愛康栄ティッシュ』
漢字はどうやらすっかり定着したようです。気分によって4面の向きを変えられるすごろくのようなデザインも◎。ちなみにこのティッシュはクリネックス製。ギャグじゃぁ、ございません。

b0020525_1352301.jpg
『すぐ飲めるカイピリーニャVB』
カイピリーニャVB。その圧倒的なネーミングセンスに瞬時に衝動買いしてしまったのが最期。こんな不味いカイピリーニャ、歌舞伎町の変なバーで1000円でショットグラスに注がれたカイピリーニャを思い出します。ゲテ物好きのあなたにはお勧めの一品。

では、また明日。
明日は一体何食食べるのだろう・・・
viva!カロリー表示のない国!
[PR]
by hayatao | 2007-12-23 13:40 |
【ブラジル旅2007】ダラス・フォートワース空港着
昨日成田を発って、ダラスに到着しました。

そもそも、今回の旅はニーマイヤー100歳を祝いにいくなど色々目的があるのですが、一番はやっぱり自分のmatar saudade(直訳は郷愁を殺す。ブラジル人は故郷や思い出深いところに帰るときによくこの表現を使います。)ですね。なんせ5年も行っていなかったわけですから。。

b0020525_9311692.jpg
本当はサンパウロ行きの便まで時間があったため市内に繰り出そうと思ったのですが、税関で長蛇の列に巻き込まれ泣く泣く空港で過ごすことに・・・。

b0020525_9294017.jpg
このダラスフォートワース(DFW)空港はギョウ・オバタ氏による設計で、広いこと広いこと!
どうやらマンハッタン島よりもでかいらしい。。
が、実際30分くらい歩いてみてそんなにおもしろくない空港だったので、無線LANのお試しカードを空港のおっさんにもらって、IRISHPUBでギネスを飲む。

b0020525_9323473.jpg
theアメリカンフード。やっぱこうでなくっちゃ。

あと45後にサンパウロ行きの便に搭乗です。あーいよいよ5年後のブラジルでっす!
珍しくちょいとnervosoになっているのは何故でしょう。。
[PR]
by hayatao | 2007-12-22 10:01 |



「すべての道はブラジルに通ず」リオ育ちの日本人による徒然日記。ブラジルの建築・デザイン・サッカー関連のことが中心です。建築設計事務所での修行を終え08年12月よりサンパウロ勤務。カステラ工房主宰。
by hayatao
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
information
★web制作から撮影、インテリアデザイン、建築設計までカステラ工房ではトータルにデザインを承ります。
ご依頼、ご相談はこちらへ
castellakobo@gmail.com
----------
「Save the 下北沢」Save the 下北沢
僕は世田谷区による下北沢再開発計画を断固として許さない!ブラジル南部の環境都市、クリチーバ市の元市長のジャイミ・レルネル氏も代替案を提案しています。

----------
人気blogランキングへ
カテゴリ
全体
ブラジル
日本のブラジル
お建築
デザイン
MPB
お仕事
東京散歩
サッカー
展覧会
ライブ

映画
下北沢
音楽

姪ちゃん
Works
時事ネタ
未分類
以前の記事
2009年 05月
2009年 02月
2008年 12月
more...
ライフログ
検索
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
なかのひと