クリエイティブアートセッション2008/日本ブラジル交流展

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オーブン2日目に、早速行ってまいりました。
場所は川崎市市民ミュージアム。東横線武蔵小杉駅(コスギ)からバスで10分程度のところにあります。
設計は菊竹さんです。相当メタボってます。そして、重い重い。超ヘビー級。
雅楽が流れる和風かモダンかよくわからない、80年代風エキセントリックレストランでコスギ名物重箱弁当”中原弁当”を食べ、いざ展覧会へ。

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この美術館、かなりデカイです。
入口から歩いて歩いてようやく着きました企画展示室2のエントランス。
やはり黄色と緑は外せませんね。

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メインの一品。ニーマイヤー氏×天童木工による椅子たちです。
個人的には今回の展覧会にはこれを見に来ました。
ニーマイヤー氏と彼のひとり娘アナ・マリアさんがデザインした家具を、日本の天童木工の技術が実現させたのはその筋の人には有名な話ですが、一般的には彼が家具をデザインしていた事はあまり知られていません。

僕も今回初めて実物を拝見しましたが、実際はけっこう大きいです。
というか、どれも存在感がありすぎます。
年季が入っており少々痛んでしましたが、こうして実物を見られるのは、一生に一回あるかないかなので、かなり貴重な機会です。

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今回の家具の中でも際立って存在感のあったライニングチェア。
70年代、こんな曲線を合板で表現しようとしたのは、ニーマイヤー氏だけでしょう。

相当なバランス感覚を求ム。元祖バランスボール。
残念ながら実際に横たわる事はできませんが、実際に寝てみたら見た目よりきっと気持ちいいんだろうなぁ。

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僕たち日本人には背もたれまで届くかどうか・・・。
ニーマイヤー氏は座布団を参考にしたこと間違いなし。3枚!
テンピュールの素材で作ったら気持ちいいだろうなぁ。

ちなみに、ニーマイヤーの家具を売っている(売っていた)サイトでもご紹介しましょうかね。
庶民には雲の上ですが・・・
http://www.artnet.com/artist/424379867/oscar-niemeyer.html
http://www.nohomodern.com/details.php?id=1260
http://www2.wright20.com:8080/4DCGI/Web_Individual_Lots/DLPX/116
http://www.architonic.com/4103464

*
今回の展覧会はこういった家具だけではなく、平面、立体、映像、ダンス、そしてブラジルのデザイングッズまで、多様なものが盛り込まれています。
個人的にはブラジル現代美術の巨匠である大竹富江さん(今年95歳。ニーマイヤー氏とも親交が深く、二人あわせて今年で196歳!)のインタビュー映像に最も惹かれてしまいました。
Rosana Ricaldeさんの"青い海"も印象的でした。

ここまでブラジルのアートやデザインを一同に集めた展覧会はそうあることではなく、2004年に開かれた"ブラジル・ボディノスタルジア展"を思い出される方も多いと思います。
今回の展覧会に寄稿していた美術ジャーナリストは、そのボディ・ノスタルジア展を「借り物の欧米人の視線でしか他国の文化を眺めることができないということの表れ」と痛烈に批判し、今回の展覧会で「ほとんど初めて、日本人の目線でのブラジル現代美術の紹介が実現する」と言っています。

実名を挙げて批判するのも一つのプロパガンダ的な方法論ではありますが、第3者としてこういう文章は読んでいてあまり気持ちよくないですね。

個人的な感想としては、ボディ・ノスタルジア展は、銀河系ブラジル人アーティストたちを紹介する事に意義があったのに対し、今回の「クリエイティブアートセッション2008」においては、日本人の血を引くアーティストたちを一つの切り口にして、有名無名、日系非日系問わず、いまのブラジル美術・デザイン界で何が起こっているのかを紹介する事に意義があるんだと思います。

ブラジル関係のアートにしろ、デザインにしろ、音楽にしろ、小さなところでああだこうだいうことも一つの面白さではありますが、批判するのは簡単です。
むしろ、もうちょっとマクロな視点で、アートやデザイン、音楽ひとつとっても、いわゆるガイコクジンの僕たち日本人にでさえ様々な切り込み方や解釈を抱かせてしまうブラジルという国土の、ブラジル人という国民の多様性と懐の深さこそ注目すべきところなのではないでしょうか。

そういう視点で言うと、今回の展覧会で一点気になったのは、デザイングッズコーナーの展示で説明が少なかったこと。。あれではフラッとやってきた人には伝わりませんね。せっかく色んな面白いグッズを集めているのに、もったいない!

何はともあれ百聞は一見にしかずです!
ぜひどうぞ。

「クリエイティブアートセッション2008/日本ブラジル交流展」
会期:平成20年9月13日(土)~10月13日(月・祝)
時間:午前9時30分~午後5時(入場は4時30分まで)
休館日:9月16日(火)、22日(月)、29日(月)、10月6日(月)
会場:川崎市市民ミュージアム
主催:ジャパンブラジルアートセンター(JBAC)

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by hayatao | 2008-09-21 10:32 | 展覧会
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「すべての道はブラジルに通ず」リオ育ちの日本人による徒然日記。ブラジルの建築・デザイン・サッカー関連のことが中心です。建築設計事務所での修行を終え08年12月よりサンパウロ勤務。カステラ工房主宰。
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