芸術が爆破された日
久しぶりに心底から怒りがこみ上げてくるニュースがあった。

「明日の神話」渋谷へ 広島など落選」

岡本太郎さんによって描かれた巨大壁画「明日の神話」。

原爆が投下された瞬間を描いたこの壁画は、2003年に突然メキシコで見つかり、その設置場所を巡って、被爆した広島市、「太陽の塔」がある大阪府吹田市、そして太郎さんのアトリエがあった渋谷区で争っていましたが、今日、岡本太郎記念現代芸術振興財団によって、その設置場所が渋谷区に決定されました。

「1日30万人の人通りがある、ガラス越しでなく見られる、地元の町会や商店街が総出で意思表示した、費用面の不安材料が少ない」

との選定理由だが、はっきり言って『意味不明』。
というか、財団を語っておきながら、完全な拝金主義者の集まりじゃないのか?

どっかの特殊法人のように、税金で天下り落伍者が懐を温めているというのももちろん許せないが、今回の話は次元が違う。

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芸術という『文化』を『民主主義』という大義名分、そして『カネ』という私欲で皆殺しにしてしまったのだ。

それも太郎さんの一生の魂が込められた作品をである。
これは岡本太郎という日本屈指にしてもう二度と現れない世界のTaroの魂を、たやすくカネで売ったことに他ならない。

果たして太郎さんが渋谷に設置されることを望むと思ったのか?
渋谷を選んだ人たちは、この壁画の前に立って彼からのメッセージを感じたのか?
太郎さんのパートナー岡本敏子さんも生前、「作品を日本に戻すことができたら、ぜひ広島に」と言っているではないか。

岡本太郎記念現代芸術振興財団よ、恥を知れ恥を。
そして積極的に誘致した石原知事も同罪だ。
オリンピック誘致の件もそうだが、彼が退任しない限り、『東京』は紙っぺらの資本だけが集積する
無残で中身のない『大人』な都市になってゆく。
そして、間違いなくその方向に着々と進んでいることを、都民はもっと理解しなきゃいけないと思います。


これは中々怒りが収まりそうもない。
その設置場所となる渋谷マークシティの連絡通路を、毎朝毎夜通勤で通っている自分だけに。

ちなみに、問題の壁画は東京都現代美術館にて6月29日まで一般公開されてます。
是非生で感じてみてください。
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by hayatao | 2008-03-19 20:21 | 東京散歩
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「すべての道はブラジルに通ず」リオ育ちの日本人による徒然日記。ブラジルの建築・デザイン・サッカー関連のことが中心です。建築設計事務所での修行を終え08年12月よりサンパウロ勤務。カステラ工房主宰。
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