ブラジルファッションとカリオカスマイル
近年、注目度合いが"超"右肩上がりなブラジルのファッション業界。

8/28~30にかけて、APEX(ブラジル貿易振興局)主催の「ブラジル ファッション ナウ: Brasil Fashion Now」という展示会が表参道ヒルズにて行われていたので行ってきました。

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集客低下が著しい表参道ヒルズ。平日夜ともなればお客さんより店員の方が人が多かったですが、そんな森ビルのお荷物物件を盛り上げるべくブラジルファッション業界が3日間限定でオモサンヒルズをジャック(いい過ぎ?)。路面側にも大きな広告が出されていたので、そういう意味では注目度は高かったのではないでしょうかね。

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受付を済ませ会場に入ると、カフェスペースを中心にアパレル、靴・バッグ、宝石・貴金属方面の22のブランドが軒を連ねていました。ファッション業界の人が集まる展示会だけあって、オッサレーで華やかな匂いがプンプン。客層は日本人よりもブラジル人の方が圧倒的に多かったかなぁ。

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こうして22ものブラジルのブランドが一同に並ぶのを見ると、個性がそれぞれに出ていて面白かったのですが、全体的に見ると「素材」と「細部」にこだわったものが多かったように思います。色々なブースで話を聞いたところによると、各ブランドの目玉商品を並べていたのもあると思いますが、ゴムの木や藁、流木、魚の鱗などを使ったa mao(ハンドメイド)なものや、高度なプリント技術を駆使したもの、ペルナンブーコ地方などの伝統技術をふんだんに取り入れたテキスタイルデザインなどなど、僕のような一般人では到底手の届かない"お洋服”を手でベタベタ触り、細部に目が行きまくってしまいました。tudo mixturadoな混血文化を象徴したような多彩なデザインと一言で片付けてしまうのはもったいなかったですね。


ブラジル産の服といえばよくほつれるし、一度洗ったらビローンと伸びきってしまうし、デザインは良くても質は最悪だった時代(90年代前半以前)をブラジルで過ごした僕たち世代にとっては、想像を絶する世界であり、ブラジルのファッションがなぜこんなに世界で注目されているのか、その片鱗を見た気がしました。
確かに近年でもブラジル国内では質の悪いものはたくさんありますが、「ブラジル製はデザインは良くても質がダメ」というようなステレオタイプはもう通用しません。そんなアパレルや工業化製品の発展は紛れもなく90年代後半以降のブラジル政府の自由化政策による賜物ですね。(一方で多大な貿易収支を悪化させたわけですが・・・泣)


そんな話はさておいて、展示会にはほとんどのブランドのデザイナーが来日していたようで、数人のデザイナーさんとも直接お話ができました。
その中で一番萌え~だったのは、以前Alexandre Herchcovitch(代官山に直営店を持つブラジル人デザイナー。詳細はこちら>>>)のオープンの際にもらった冊子の中に載っていた"Isabela Capeto"のデザイナーIsabela Capetoさん(そのまんま)。何気なくブースにいたので話しかけたらご本人でした。

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今回の展示会は一般向けといいつつも、ブランドの人たちにとっては日本での代理店を探すための営業をしに来ているわけなので、畑違いな僕のような人を相手にするのは時間がもったいないはずで、デザイナーの中にはそういう態度をとる人もいたのは事実。
でも、Isabelaさんはほんとに人柄がすばらしく、僕が建築関係の仕事をしていることをいうと、彼女も乗ってきて、「建築とファッションは作っているもの自体は違っても、共通した部分も多くあるわよね。私も建築にインスパイアーされて洋服を作ることがよくあるのよ」と満面のカリオカスマイルで話してくれて、僕は萌えの極地に達しました。
ありがとう、Isabelaさん。やっぱカリオカの笑顔はほんとに素敵だ。

というわけで、"Isabela Capeto"大プッシュです。笑
メンズも作ってくださいと言っておきました。


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来訪者用に配られたノベルティー。はっきり言ってお金かけてます。これだけで主催者の意気込みが伝わってきます。もうキラキラしてます。建築業界ももっとこのキラキラさを見習わないといけませんねぇ。

ちょいとマニアックな話になってしまいますが、今回の展示会の主催者であるAPEX-Brasil(貿易振興局)は、開発商工省の管轄事業団で、2003年の発足以来、国内主要産業と世界中の関連団体との情報センターとしての役割を担っている機関だそうです。今年のアパレル系のスケジュールを見ただけでも、フランス、ドイツ、アメリカ、イタリア、日本、韓国など世界の主要都市では彼らの力によって見本市が開催されている模様です。
今回の展示会は、APEXがまとめ役となって、ABEST(ブラジルファッションデザイナー協会)、ABICALCADOS(ブラジルフットウェア協会)、IBGM(ブラジル宝石・貴金属協会)、ABIT(ブラジル繊維衣料工業協会)の4つの協会が協力して開かれたものらしいですが、こういう異分野の協会が一つになってイベントを開き、さらにそれをまとめ上げているのが政府の機関というこのフォーメーション自体が面白いですね。進歩的です。


では最後に今回出品していた22ブランドをご紹介しましょ。

<カリオカ的東京生活的ベスト5>
Isabela Capeto
もう言うことありません。最近オープンしたwebサイトも細部に凝った仕掛けがたくさん作られていて素晴らしい。クオリティ高い。涙出てきます。Isabelaさんの人柄がよく表現されてます。
Maria Eudoxia
素材の組み合わせ方がもう天才的。藤森照信さんに通じるものがあります。女性ものですがバッグは本当に欲しいと思いました。
Tereza Santos
ハンドメイドで様々な素材を活かしたテクスチャーが面白い。貧困地区に住む女性たちが手作りで縫っているハンドメイド服。彼女たちの職能向上に一役買っている社会貢献派デザイナー。
Cavalera
言わずと知れたオサレ系ブランド。個人的にはブラジル版ヒステリックグラマーだと思う。日本人の洋服好きオサレさんには広まりそうな予感。
Alessa
webが面白い。ipixを使用した店内風景を見ていると行きたくなってくる。参考になるなぁ。

<アパレル>
Cris Barros
Dindi
Ronaldo Fraga
Amonstro
Lucidez
Mabel Magalhaes

<ビキニ系>
Cia Maritima
Salinas

<靴・バッグ>
Luiza Barcelos
・Louloux
Democrata
Melissa
・Serpui Marie
Dania Reiter
Marcia Ganem

<宝石・貴金属>
Bruner
Vianna
[PR]
by hayatao | 2007-09-01 14:59 | デザイン
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「すべての道はブラジルに通ず」リオ育ちの日本人による徒然日記。ブラジルの建築・デザイン・サッカー関連のことが中心です。建築設計事務所での修行を終え08年12月よりサンパウロ勤務。カステラ工房主宰。
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